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ぼくらのクリニック

医療脱毛において、出力は施術の
効果を左右する重要な要素の一つです。
「高い出力なら効果も高い」
思っていませんか?
実はそう簡単ではありません。

1. 医療脱毛の出力は高い方がいい?

一般的に、出力が高いほど脱毛効果が高まる可能性がありますが、これはあくまで一部の条件下での話です。レーザー脱毛では、出力を上げることで毛根への熱エネルギーがより強く伝わり、効果の向上が期待できる一方で、肌への負担や施術時の痛みが増すリスクも伴います。そのため、単に高出力を選べば良いというわけではありません。

2. 出力の単位(J:ジュール)と設定の重要性

医療脱毛で使用されるレーザーの出力は、「●J/㎠(ジュール・パー・平方センチメートル)」という単位で表されます。普通は略して「●ジュール」と言います。この数値は、面積当たりのエネルギー量を示すものであり、脱毛効果に直結する重要な要素です。ただし、この数値だけが効果を決定するわけではありません。照射径(スポットサイズ)も効果に大きな影響を与えます。同じ出力(ジュール数)であっても、照射径が異なると効果に大きな違いが出るため、出力設定の話をする場合は「照射径●mmで●ジュール」とする必要があります。

また、他にもパルス幅(レーザーを1ショット照射する時間)の設定によっても脱毛効果は異なってきます。例えば、同じ出力(ジュール数)であっても、パルス幅が短い方が瞬間的なピークパワーが高くなり、より強い刺激を発毛組織に与えることになります。逆にパルス幅が長い場合、同じエネルギーを時間をかけてじっくりと発毛組織に伝えることになります。

3. 出力が高すぎるとどうなる?

医療脱毛において、出力を強い設定にしすぎると、効果が下がるだけでなく痛みやヤケドのリスクが上がることがあります。出力を調整する際には、安全かつ効果的な施術を行うために慎重な判断が求められます。

効果の半減:毛根周辺の組織に適切に熱が伝わらない

「永久脱毛」には適切な出力で毛根周囲組織に十分な熱を与えることが必要です。高すぎる出力だと、毛根周辺の組織に熱が伝わる前に、熱で破裂した毛が飛び出してしまい、「脱毛」はできても「永久脱毛効果」が下がることもあります。脱毛施術時に毛が飛び出る状態を「ポップアップ」と呼び、ビジュアル的には非常に高い脱毛効果があるように見えます。しかしこれは必ずしも「永久脱毛効果」を示しているわけではなく、激しすぎるポップアップが多い場合は永久脱毛効果は下がることがあるのです。

強い痛み:特にVIOや顔など、敏感で根深い毛が多い部位では痛みが強い

出力が高すぎる場合、痛みを強く感じることがあり、特にVIOや顔といった敏感で根深い毛が多い部位ではその傾向が顕著です。これらの部位は他の部位に比べて毛が根深いため、熱が皮膚深部で発生し、痛みが強いだけでなく、肌への影響が出やすいと言われています。

火傷のリスク:メラニンに強く反応しすぎることで、
皮膚にダメージが生じる

高出力での施術は、メラニンに強く反応するため、火傷のリスクが増します。肌に含まれるメラニンの濃度(肌の色)が同じでも、出力が高ければ高いほど、発生する熱量が多くなります。温度が上がることで、肌にダメージが生じ、深刻な火傷の原因になりかねません。

色素沈着:肌に炎症が起こり、黒ずみの原因になる

高すぎる出力での施術は、肌の炎症を引き起こします。炎症が起こることで色素沈着が発生することがあります。特に施術後のケアが不十分な場合は、リスクがさらに高まるため注意が必要です。

このようなトラブルを防ぐためには、いたずらに出力を上げることなく、肌や毛の状態に適した出力に調整することが重要です。また施術後のアフターケアをしっかり行うことが欠かせません。

4. 出力に関するよくあるご質問

医療脱毛の出力について、よく聞かれるご質問です。これらの質問に対して理解を深めていただくことで、より安心して施術を受けることができます。

Q.出力は自分で指定できますか?
患者さま自身で指定することはできません。当クリニックでは肌質や毛質、施術部位などを考慮して、最適だと考えられる出力設定で施術いたします。
Q.出力を上げると効果は高まりますか?
一般的に出力を上げることで、脱毛効果は高まります。しかしながら出力を高くしすぎると毛根周囲組織に熱が伝わる前に毛が飛び出してしまい、脱毛効果が下がる場合もあります。また、痛みが強くなったりヤケドのリスクが高くなりますので注意が必要です。
Q.出力が低いと効果がないって本当ですか?
肌質や毛質、施術部位、照射径、波長などの様々な条件によって効果的な出力が異なります。「出力が低すぎると効果がない」ことは正しいですが、単純に「出力」だけを比較することに意味はありません。
Q.痛みを感じないので出力が低すぎる?
もっと上げられますか?
痛みを感じないからといって、必ずしも出力が足りないというわけではありません。痛みの感じ方には個人差があり、敏感な人もいればそうでない人もいます。施術中にまったく痛みを感じない場合でも、十分効果が出ることは珍しくありません。逆にギリギリ我慢できるくらい痛い場合でも効果が不十分なこともあります。痛みは目安のひとつにはなりますが、私どもは皮膚や毛の状態などを確認しながら各種の設定を決めています。
Q.医療脱毛の出力の平均値は?

医療脱毛の出力は機器や波長、照射径、施術部位によって異なるため、一概に平均値を示すことはできません。クリニックの方針によっても設定が変わるため、具体的な数値については施術前に確認することが望ましいでしょう。この時、機種名、レーザーの波長(アレキサンドライトやヤグといった種類)、照射径、出力の4つの条件を確認しましょう。設定値を教えてもらえないクリニックも多いようですが、設定値は患者さまの財産ですので大切に記録しておくことをお勧めします。

ぼくらのクリニックでは、照射設定に関してカウンセリングや施術時に説明をすることで安心して施術を受けていただけるよう努めています。また、施術後にもご自身の施術内容を記録として残せるよう、照射設定のレポートを提供しています。

この記事は医療脱毛ぼくらのクリニックの
吉田 元 管理医師が監修しています。

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